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子どもたちは夜と遊ぶ(上)/辻村深月
本の内容(Amazon.co.jpより引用):大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。
家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱(あさぎ)だけはその真相を知っていた。
「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番ーー」。
姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。
孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。
「浅葱(あさぎ)、もう少しで会える」『i』は冷酷に二人のゲームを進めていく。
浅葱は狐塚(こづか)や月子(つきこ)を傷つけることに苦しみながら、
兄との再会のためにまた、人を殺さなければならないーー。
一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。
大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。
読んだ時期:
2008年10月9日~2008年10月11日。
レビューとか感想とか:
な、長かった。。
ずっとブックオフで探してたんだけど全く見当たらないので
思わずそこらへんの本屋で買っちゃいましたよ。
読んだ感想ですが、一言で言うと「パズルのような小説」。
読んだ後は脳みそ使った感と達成感と満足感でいっぱいでした。
唐突な場面転換があるのは良くある事なんで良いとして
第三者目線で書かれていたかと思うと、章が変わった途端
誰かの目線で語られていたりします。
ミスリードさせようと意図的にやっているので仕方ないのですが
読んでいるとたまに「あれ?これ言ってるの誰?」となりましたよ。
内容は・・濃いです。と言うか頭使います。
コナン君じゃなくて金田一君です。
サンデーとマガジン読んでる人はこれで分かって下さい。
伏線ありまくりーのミスリードありまくりーのミステリーですが
良くある「犯人とそのトリックが謎」と言う訳ではなく
細かな謎を色々詰め込んでそれをちまちま解き明かしていくので
飽きないで最後まで読めました。
まぁそんな内容なんでライトな小説を読みたい人には向かないかと。
また、細かい突っ込みがしたくなる人も結構突っ込みたくなるでしょう。
荒いと感じる部分も意外とあったりなかったりしますから。
そーゆー部分を許容できて、かつ謎解きやミステリーが好きな方にはお勧めです。
良くここまで色々詰め込んだもんだ。
お気に入り度:
★★★★★
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posted by ササキマコト