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ペンギンの国のクジャク/BJギャラガー
本の内容(Amazon.co.jpより引用):「組織の海」に浮かぶ「ペンギンの国」。そこに所属するのは成功の証しだけれど、
ペンギンらしくふるまわなければ成功することはできない。
ある日、1羽のクジャクがこの国にやって来た。
ところが、どんなに業績をあげても、ペンギン・スタイルになじめないクジャクは、
ジレンマにおちいった。クジャクは、そしてペンギンは、はたしてどうする…?
アメリカで発売されるや、大ブレイク!
組織を活性化させる知恵が詰まった必読の1冊として、
世界中で研修に使われている注目のビジネス寓話です。
いますぐ活用できる、役立つヒントも満載。
読んだ時期:
2009年6月14日。
レビューとか感想とか:
寓話形式になっているビジネス書って言うのは
大体が遠まわしに教訓を含ませているものですがこの本は違いました。
ど真ん中直球ストレートなお話です。
内容は、前半部分が寓話。
後半部分が寓話の解説・分析及び実社会に当てはめた話です。
寓話の方ですが、ペンギンの国ってのがあるんですね。
会社みたいな物だと思っていただいて結構です。
ペンギンの国の経営陣はより優秀な人材を求め色んな種類の鳥をスカウトします。
「君たちならすぐ出世出来るよ」とか「我々は多様性を重んじる」とか言っちゃって。
まぁ実は「こいつらなら立派なペンギンになれるはずだ」とか内心考えてますけどね。
一方スカウトされたクジャクだったりワシだったりハクチョウだったりは
その言葉をうけて一生懸命仕事を頑張ろうと考えています。
仕事を頑張って成果を挙げて認めてもらおう!ってな感じです。
元々は別にペンギンになろうなんて考えていないんですね。
ところがどっこい、ペンギンの国ではペンギンらしくある事が一番大事なのです。
仕事の成果をあげる事よりも何よりも、既存のやり方を世襲して
如何にペンギンっぽくなれるかが出世の条件です。
それを受けて、ある鳥はそれらの仕組みを変えようと奮闘し、
ある鳥は頑張ってペンギンらしく振舞おうとしますがどちらも上手く行きません。
最終的には「自分たちはちっとも成長していない」と感じペンギンの国を飛び出します。
ほんでもって「チャンスの国」とかって所に行って自分らしく大活躍します。
端折った上に説明が下手かもしれませんが、そんなお話です。
暗に・・どころかそのまま会社組織を皮肉ったお話ですね、ハイ。
自分の生活に置き換えながら非常に楽しませて頂きました。
私が個人でやろうと思った動機ってそのまんまこんな感じでしたし。
私個人の考えで言えば、別にペンギンの国の仕組みはそれはそれで良いと思うのですよ。
企業風土ってのは大事でしょうし、その風土に合致しないものは弾く。
時代に合う合わないはあるにしろある意味普通の事だと思います。
ただ一点だけ、致命的に気に食わない所があるんですよね。
てか昔から常々疑問に思ってる事です。
何故ペンギンは「立派なペンギンになれる鳥を探している」と言えないのか?
実際にペンギンの探している鳥ってそんな鳥じゃないですか。
今までのやり方を世襲し冒険せずに何でもハイハイ言う鳥。
だったらそれを伝えそういう鳥を探せば良いと思うのです。
変にキレイな言葉で飾るから、認識のズレが生じ
後々どっちも被害者ぶる事になると思うのですよね。
例え身も蓋も無い言い方であったとしてもお互いの要求を正確に伝え合った方が
時間も労力も短縮できて良いと思う私は変な人なんですかね?
この本が伝えたいであろう教訓とは大きく外れていますが
そんな事を考えました。
そして、こんな偏った考え方を書くと仕事が減りそうでちょっとビクビクしていますが
精一杯のやせ我慢で平気な顔して記事にした私を誰か褒めて下さい。
だってせっかく書いたから消すの勿体無かったんだも~ん(-ε-)ぶぅ
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posted by ササキマコト