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掌の中の小鳥(創元推理文庫)/加納朋子
本の内容(Amazon.co.jpより引用):ここ“エッグ・スタンド”はカクテルリストの充実した小粋な店。
謎めいた話を聞かせてくれる若いカップル、すっかりお見通しといった風の紳士、
今宵も常連の顔が並んでいます。
狂言誘拐を企んだ昔話やマンションの一室が消えてしまう奇談に興味はおありでしょうか?
ミステリがお好きなあなたには、満足していただけること請け合い。
―お席はこちらです。ごゆっくりどうぞ。
読んだ時期:
2009年12月18日。
レビューとか感想とか:
私は、本に対する評価って言うのは絶対的な物ではなく相対的だと考えています。
同じ本を読んでみても、自分の置かれている環境や物の捉え方・考え方、
その他様々な要因でその評価は変わると思うのですね。
そんな訳で本に対する評価ってのは元来あやふやな物だと考えているのですが
たまに、その時のフィーリングにぴったりハマる本が出てくる事があります。
「今、この瞬間に読めたからこそ満足出来る」一冊って奴です。
恐らく今の自分じゃなければ、環境なりなんなりがちょっとでも違ったら
ここまで気に入らなかっただろうと思うのです。そんな本と出会った時は
宝探しで徳川埋蔵金を見つけた時のように幸せな気分になれます。
徳川埋蔵金見つけた事無いけどね。
そんな一冊でした。
・・・どんな一冊だよ。
と言う訳で、内容は連作短編になっているミステリーです。
主人公とヒロインの自己紹介的な物語で始まり
“エッグ・スタンド”と言うお店に辿り着いた理由が物語を通して語られ
主人公、ヒロインの他愛無い・そしてちょっぴり事件な日常が提示され
二人のこれからを暗示する物語でシメです。シメサバ好きー。
全編を通して、柔らかく心温まる話が並んでいます。
が、しっかりミステリーしています。
我が家は寒いので吐く息は白いですが、心は温まるお話でした。
後、どーでも良いけどヒロインは多分ツンデレ。
お気に入り度:
★★★★★
お仕事用Webサイト:

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posted by ササキマコト