マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

桜宵(講談社文庫)/北森鴻

本の内容(Amazon.co.jpより引用):
 一度たずねてみてください。
 わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを用意しておきました―。
 そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに、ビアバー“香菜里屋”にやってきた神崎。
 マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに込めた意味とは…。
 客から持ちかけられた謎の数々を解明かす連作短編集の第2弾。

読んだ時期:
 2011年6月26日。

レビューとか感想とか:
 タイトルからは分かりづらいですがシリーズもの第二弾です。
 ちなみに第一弾は「花の下にて春死なむ」ね。
 ジャンルは日常の謎系ミステリー短編。
 ビアバー「香菜里屋」のマスター工藤が、その持前のサイコメトリー能力によって、
 もとい主人公補正の掛かった推理力でもってお客さまの不安を解消してくれます。
 本作では、前作に比べて工藤さんが目立っていた気がしました。
 ちゃんと探偵役もやっているし、彼の人間性や人間関係もちょびっとだけ語られています。
 前作の空気感もちゃんと引き継いでいますので「花の下にて春死なむ」が気に入った方は
 読んでみても良いと思います。
 てか読むなら「花の下にて春死なむ」から読んだ方が良いです。
 そっちの登場人物が再登場してたりもしますので。

 さて、なんだかんだでこのブログもそれなりの体裁になってきたお陰か、
 たまに「なんか良い本教えてよ」と訊かれることがあります。
 ありがとーありがとー。でも困るのですよ。
 だって「良い本」ってどんな本か分かりませんもん。
 てかどの本も実際にお金を使って出版されている以上、
 少なくとも誰か一人くらいは「これは良い!」って思ったってことじゃないですかね?
 そう考えているので、このブログでも好きか嫌いかは好き勝手に語っていますが
 良いか悪いか、特に「悪いか」は出来るだけ触れないようにしているつもりです。
 たまに本の内容に対してボロクソ書いている時もありますが、
 別に「この本は悪い!」って言ってるつもりはこれっぽっちもなく、
 「この本は嫌い!」って言ってるだけだったりするのですよ、実は。
 なもんで「良い本教えてよ」って訊かれるのは実は困ったりするのです。
 「好きな本教えてよ」とか「俺(私)の好きそうな本教えてよ」だったら
 やっつけでてきとーなタイトル言えるんですけどね。
 微妙なニュアンスの違いですが「良い・悪い」の判断ってのは
 中々に難易度の高いことなんじゃないかと考えています。

 おっと、庶民派を宣言したばっかりなのに格調高くなっちまったい。
 いやー、やっぱり私が庶民派なんて難しかったかなぁ。わっはっは。

お気に入り度:
 ★★★




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posted by ササキマコト