マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

遠海事件/詠坂雄二

◆本の内容(Amazon.co.jpより引用)
佐藤誠。八十六件の殺人を自供した殺人鬼。その犯罪は、いつも完璧に計画的で、死体を含めた証拠隠滅も徹底していた。ただひとつの、例外を除いては。有能な書店員だった彼は、なぜ遺体の首を切断するに至ったのか。

◆レビューとか感想とか
 「電氣人閒の虞」が気にいったので読んでみた詠坂雄二さんの作品です。
 本書のテーマは副題の通り「佐藤誠はなぜ首を切断したのか?」。
 殺人を屁とも思っていない人間が手掛けた数々の殺人、
 その中でもひときわ異彩を放つある事件についての回顧録です。
 全体的にはいろいろ伏線が張られていてミステリーらしいミステリーでした。
 印象としては麻耶雄嵩さんに被るかなぁ。
 麻耶雄嵩さんの作品よりは素直ですが、
 罠を張って手ぐすね引いて待ってる感じが似ています。
 本筋の事件自体は個人的には微妙でしたけどね。
 周りを彩るあの人のアレや最後の落としどころが好みでした。

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 さて、皆さんは本を読むときに栞を使っていますか?
 私は元々使わない人でした。
 「アンケートハガキとか帯で代用できるし」ってのと
 いまいち気にいるデザインが無かったのがその理由です。
 ところがどっこい、雑誌の付録でついてきた物を
 何気なく使っているうちに手放せなくなってしまいました。
 プラスチックだから水濡れに強いし
 デザインも味があるし読書のお供状態です。
 そんな素敵な栞がこちらφ(--)

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 素敵でそ?

◆お気に入り度
 ★★★

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 ・電氣人閒の虞/詠坂雄二
 ・密室殺人ゲーム王手飛車取り/歌野晶午

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posted by ササキマコト