マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

下戸は勘定に入れません/西澤保彦

◆本の内容


バツイチ、独身、50歳、准教授、酒好き、自殺願望強し、そしてタイムスリップ癖あり。条件が揃うと意識だけ過去へタイムスリップしてしまう古徳は、死に場所を求めてふらふらしていたところ、偶然、旧友の早稲本と出会う。その後、早稲本の誘いを断りきれず彼のホームバーで杯を傾けることになった古徳であったが、条件が揃い、早稲本と共に過去にタイムスリップしてしまう。これが物語の始まりであった。連作短編形式のSFミステリーです。



◆感想


 久しぶりに読むのですっかり忘れていたのですが、
 私にとって西澤保彦さんは、当たり外れの激しい作家さんでした。

 今回は……当たりヾ(*´ェ`*)ノ

 『七回死んだ男』や『人格転移の殺人』のような
 初期の作品に近い面白さを感じました。
 失礼な物言いですが「まだこんな作品書けたんだ!?」というのが率直な感想です。

 西澤さんは、その世界でのみ通じる特殊なルールを設定するのが上手いですよね。
 そのルールを巧みに活かして、あんなことやこんなことを仕掛けてきます。
 それが、もう、うっひょ~!
 個人的には大満足な一冊でした。

 あっ、そうそう。
 本作は酒とSFとミステリーが融合した作品です。
 禁酒中の人は読まない方が良いかもしれません。
 読むと飲みたくなること、請け合いです。


◆お気に入り度


 星5つ:★★★★★


◆日記とか雑談とか


 さて、世間一般のゴールデンウィークは今日が最終日でしょうか?
 お家でのんびりする人、名残惜しむかのようにはっちゃける人、様々でしょう。

 私は、いつも通りの一日を過ごします。

 毎日が日曜日で毎日がお仕事デーですからね。
 大型連休なんかには振り回されません。
 粛々とやるべきことを進めるのです(--)

 とか言いつつ、世間の皆様が休みボケでひーひー言ってるときに
 休みまくる目論見です(*´ェ`*)
 20日くらいから26日くらいまで大型連休を取得しますよ。

 そのためにも、やるべきことを(ちょっと涙目になりつつ)やってます。
 何とか終わらせて、心置きなく遊びたいっす(ノ∀`)


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posted by ササキマコト