マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

偽善入門―浮世をサバイバルする善悪マニュアル/小池龍之介

本の内容(Amazon.co.jpより引用):
 善、偽善、悪、偽悪。
 これらが本当はどんなものなのか、ほとんど誰も知りません。
 善や悪が心身に与える効能についても、ほとんど誰も知りません。
 知らないのに無意識的に、誰もが毎日、善や悪を使っています。
 しかし知らなければ、うまく使いこなすこともできません。
 善悪を誤用しますから、失敗もストレスも多くなる道理です。
 善悪を上手に使いこなせれば、失敗もストレスもゼロになりますのに。
 まず心の準備体操として第一章で、この浮世で私達が善悪に翻弄されているありさまを、
 見物して笑い飛ばしてしまいましょう。
 準備体操を終えましたら第二章以降、手習いして参りましょう、
 浮世をハッピーにサバイバルするための道具として善悪を使いこなす術を。
 (「まえがき」より)


読んだ時期:

 2008年11月5日。


レビューとか感想とか:
 ほのぼのしたイラストに負けて手に取った一冊。
 基本的にこーゆーほのぼの系は好きなので。
 内容がほのぼのしてたかはまた別の話ですけどね。

 タイトルだけ見るといまいちピンと来ないですが
 時代も時代なら「ナウでヤング」と呼ばれたであろう
 1978年生まれのお坊さんが書いた善悪について説かれた本です。
 決して説教臭くも無いし読みやすかったですよ。

 内容の方は、善悪について・・さっき聞いたって?
 う~ん、多分仏教の教え・・と言うか、
 仏教の教えを踏まえた著者の考えを
 現代風にアレンジして伝えようとした物・・だと思います。
 例えば、「偽善」って聞くとなんかやな感じーですよね?
 皆「偽」に注目するからやな感じーなんであって
 「善」に注目すればいー感じーじゃない?
 だったら偽善の「偽」の割合を減らして「善」の割合を増やせば
 ちょーいー感じーになんじゃね?みたいなー。
 例えば、「道徳」と言う大義名分を振りかざして、
 実は皆言いたい事言ってるだけなんじゃね?みたいなー。

 うん、私が書くと何が何だか良く分からないですが
 そんな感じの事が分かりやすく書いてあります。
 ただし、私は性悪説を前提とした論理だと感じました。
 その為、性善説大好きな人にとっては微妙かもしれません。
 逆に、ぼーさんなんて綺麗事しか言わない癖に。とか思ってる方は
 読んでみても良いかと思います。

 ちなみに私自身は「善悪」ってのは相対的で流動的な物だと考えています。
 大量殺人犯が「英雄」と呼ばれる時代だってあったんですぜ?


お気に入り度:
 ★★★





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posted by ササキマコト