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会計天国/竹内謙礼青木寿幸
本の内容(Amazon.co.jpより引用):ビジネスパーソンや経営者にとって最も重要な知識なのに、なかなか身につかないもの……
それが「会計」の知識。どんなにやさしそうな入門書でも、
読み進めるにつれ難しい言葉や数字が多くなり、最後まで続かないものが
多かったのではないでしょうか?
本書はそんな悩める人たちの一冊。物語で会計&決算書の知識が身につきます。
先の展開が気になって読む手が止まらないのに、気がつけば学べているという
理想的な一冊です。
娘の結婚式を間近にして交通事故死した、コンサルタントの北条。
死に切れない北条の魂の前に現れた天使「K」が、現世への復活のための条件を出す。
それは、「放っておくと不幸になる5人の経営者やサラリーマンたちを、
会計のアドバイスで幸せに導く」こと。失敗すれば地獄行き。
決意を固めた北条。彼を待ち受けるのは天国か、はたまた地獄か――?
最初の12ページで必ずハマる、今度こそ最後まで読める会計&決算書の本。
読んだ時期:
2009年5月15日。
レビューとか感想とか:
テイスト的には「夢をかなえるゾウ」みたいな感じですかね。
笑いあり涙なしの会計を題材とした物語です。
この手の本では主人公が生徒役になる事が多いのですが
この本に限っては先生役で説教する方が主人公です。
経営コンサルタントの幽霊(?)が主人公で、適当な人や物に乗り移って
悩める人達にアドバイスするみたいな話です。
さて、一口に「会計」と言ってもその手の本には2種類あると思っています。
会計の「知識」に関する本と「知恵」に関する本の2種類です。
あくまで私が勝手に分類しているだけですけどね。
「知識」に関する本は、所謂簿記の知識だとか用語の意味、計算方法なんかの
教科書的な内容の本です。誰が書いても同じような内容になります。
一方「知恵」に関する本は、節税のコツだとか経営分析なんかの
著者の考えによって内容が変わる主観的な本です。
そういう分類をした場合、この本は後者に属すると思います。
「知恵」に関する本ですね。
その為、個人的に、全く会計に触れた事が無い人にはあまりオススメしません。
用語の意味を知っている事が前提みたいな話の進み方が多いので
最初の一冊にするには敷居が高いかと思います。
確かにそこら辺の本に比べて読みやすいとは思うのですが
それでも置いていかれる可能性が高いです。
まぁ単なる小説として読むのであればアリですけどね。
逆に会計で使われる基礎的な用語、例えば「資産」「利益」「貸借対照表」「損益計算書」
「減価償却費」「変動費」「固定費」「粉飾決算」なんかに抵抗が無い人や、
簿記3級位は触ってみました的な人は楽しめると思います。
少なくとも私は楽しめました。
お気に入り度:
★★★★
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posted by ササキマコト