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ホームズのいない町―13のまだらな推理(FUTABANOVELS)/蒼井上鷹
本の内容(Amazon.co.jpより引用):そんじょそこらにホームズのように名推理ができる人はいません。
登場人物が不完全な推測をし合い、勝手に誤解をして、いつもおかしな展開に。
妻とのロマンスのために庭を掘ってほしくない男と、
庭のお金を掘り返したい男の思惑が交錯する「第二の空き地の冒険」など
短編七編と、関連する掌編が六編入った、傑作ミステリー集。
読んだ時期:
2009年6月29日。
レビューとか感想とか:
「九杯目には早すぎる」が私のツボに入った作者さんの本です。
形式は短編集とショートショートが交互に並んでいます。
・・・と見せかけて全て揃って一つの物語です。
全部の話の時間軸や登場人物がびみょ~に被っています。
一話目の事件がきっかけで二話目の事件が起きたり
三話目でちょい役の人物が四話目で主人公になったりと言った感じですかね。
ある事件を起点にその背景や周囲、影響等が描写された本なので
クライマックスに向かって盛り上がっていく類ではありません。
どちらかと言うと多面的に見た複数のエピソードが補完しあうようなお話です。
この方の本は2冊読んでみましたが、今回好きな作者さんに格上げされました。
ブックオフで勢いだけで3作品まとめて買ったのも失敗では無い気がしております。
105円コーナーでは無い所から買ったからちょっと心配だったのですが、良かった~。
貧乏臭くてすいません。
必要な物を買う分にはお金に糸目をつけないですが
自販機で120円のジュースと100円のジュースが並んでいたら
迷わず100円のジュースを買うような奴なのです。
お気に入り度:
★★★★
お仕事用Webサイト:

※携帯電話には対応しておりません。
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posted by ササキマコト