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月の扉(光文社文庫)/石持浅海
本の内容(Amazon.co.jpより引用):沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。
犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を
空港まで「連れてくること」。
ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変―。
極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。
読んだ時期:
2009年8月23日。
レビューとか感想とか:
読んでいる間中ずっと感じていた疑問「どーやって収集つけるんだろう?」です。
相変わらずこの方の小説はシチュエーションが特殊です。
所謂、殺人が起きて探偵が犯人探しをすると言った当たり前の展開ではないですよ。
内容の方ですが、「本の内容」に書いてある通りです。
カレー食べてたら途中から味がハヤシライスに変わってて、かと思えばやっぱりカレー?
みたいな感じで、一見すると無関係な事件が二つ同時に起こり
それが実は・・みたいな展開です。
「どーやって収集つけるんだろう?」と感じた通り、
ラストはちょっと強引な感じがしました。
ラストだけ読むと「あー(´A`;)」と感じる方も多いと思います。
ただ個人的には、殺人が起きて探偵が犯人探しをすると言った当たり前の展開に比べて
非常に楽しく読めました。
ところでこの本の中で「師匠」と言う単語が良く出てくるのですが
私あまり好きじゃないんですよね、この言葉。
何か「無条件で信頼」的なニュアンスが私に合わないのだと思います。
「あなたの事信じてたのに~(つд`)」って言葉と同じ感覚です。
もちろん「信頼する事」「信用する事」は大事だと思います。
でもそれを言い訳に、相手を見ようとする努力は放棄すんな。
「師匠が言うんだから正しい」
「師匠のやる事だから間違い無い」
それはある意味、現実から目を背ける事にも繋がるのではないかと。
あっ、誰かに師事する事を否定している訳じゃないです。
私にも尊敬している人は一杯いますし、
色々な方から色々な事を学ばせて頂いています。
単純に甘えのニュアンスが含まれた「師匠」が好きじゃないだけです。
お気に入り度:
★★★★
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posted by ササキマコト