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君の望む死に方(ノン・ノベル)/石持浅海
本の内容(Amazon.co.jpより引用):膵臓ガンで余命6ヶ月―。“生きているうちにしか出来ないことは何か”
死を告知されたソル電機の創業社長日向貞則は社員の梶間晴征に、
自分を殺させる最期を選んだ。彼には自分を殺す動機がある。
殺人を遂行させた後、殺人犯とさせない形で―。
幹部候補を対象にした、保養所での“お見合い研修”に
梶間以下、4人の若手社員を招集。日向の思惑通り、舞台と仕掛けは調った。
あとは、梶間が動いてくれるのを待つだけだった。
だが、ゲストとして招いた一人の女性の出現が、
「計画」に微妙な齟齬をきたしはじめた…。
読んだ時期:
2009年9月15日~2009年9月17日。
レビューとか感想とか:
迂闊な事を書くと全部ネタバレになりそうな一冊です。
普通のミステリーは殺人が起こってから物語が動き出しますが
この本は事件が起こるまでがメインな一冊です。
殺人犯(予定)があんな事やこんな事を四苦八苦したり
被害者(予定)の心の機微だなんだと言う事が書かれています。
個人的には新鮮で面白かったです。
ただ、相変わらず(?)探偵役が超人過ぎるのが何と言うか。。
お前はエスパーか?!と思わず言いたくなる位
用意周到頭脳明晰、おまけに人格的にちょっと歪んでます。
その能力があれば私も今の倍位上手く物事を運べるのに。。
とちょっと羨ましくなる位です。
後味は決して爽やかではない為ハッピーエンドを期待する方には向きませんが
ロジカルな頭脳ゲームみたいな事が好きな方は楽しめると思います。
お気に入り度:
★★★
お仕事用Webサイト:

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posted by ササキマコト