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心臓と左手―座間味くんの推理(光文社文庫)/石持浅海
本の内容(Amazon.co.jpより引用):ミステリーにおける最大の謎は、人の心の奥深くにある―。警視庁の大迫警視が、
あのハイジャック事件で知り合った「座間味くん」と酒を酌み交わすとき、
終わったはずの事件は、がらりとその様相を変える。
切れ味抜群の推理を見せる安楽椅子探偵もの六編に、
「月の扉」事件の十一年後の決着を描いた佳編「再会」を加えた、
石持ミステリーの魅力が溢れる連作短編集。
読んだ時期:
2009年11月4日。
レビューとか感想とか:
石持浅海さんの小説です。
この小説は月の扉を読んでからお楽しみ下さい。
何でかと言いますと「月の扉」で出てきたある人物が主人公だからです。
スピンオフ作品って奴ですね。
「座間味くん」と呼ばれる『彼』と大迫警視がほぼ唯一の登場人物です。
最終話を除けば。最終話だけちょっと異質で、完全に月の扉の後日談です。
ちなみに何で「座間味くん」かは月の扉の方で分かります。
「座間味くん」は本名では無く、結局本書でも彼の名前は登場しませんでした。
内容の方は、大迫警視が座間味くんを飲みに誘います。
酒の肴代わりに警視は既に解決済みの事件の話を座間味くんにするのです。
うむ、そんな気軽に事件の話していーのかね、警察関係者。
静かに話を聞いていた座間味くん、疑問と推理をぼそぼそっと。
それを聞いた瞬間、警視の話した事件が全く別の事件に変貌するのです。
凄い適当に例を挙げると、自殺で解決してたけど殺人じゃね?みたいな感じで。
ただ結局の所それは既に「解決済み」となっている事件。
真相は分からないまま話は幕を閉じます。
・・・ってな感じの短編集です。
私は月の扉を読んで座間味くんのキャラが気に入っていたので楽しめました。
まず「月の扉」を読んでみて楽しめた場合にこの本を手に取るのが
失敗の少ない本選びになると思います。
お気に入り度:
★★★★
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posted by ササキマコト