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九つの殺人メルヘン(光文社文庫)/鯨統一郎
本の内容(Amazon.co.jpより引用):彼女がワイングラスの日本酒を呷ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す―!
渋谷区にある日本酒バー。
金曜日に現れる日本酒好きの女子大生・桜川東子が、常連の工藤と山内、
そしてマスターの“厄年トリオ”と推理する九つの事件。
グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の真相とは!?
興趣あふれるバー・ミステリー珠玉集、華やかに登場。
読んだ時期:
2009年12月11日。
レビューとか感想とか:
ある意味安楽椅子探偵物です。
飲兵衛三人組(マスター含む)と多分お金持ちのお嬢様が登場します。
全編通して飲兵衛三人組が世間話を交えつつ事件の話をして
それにお嬢様がお酒を飲みつつ鋭い一言を投げるってな展開です。
事件の話の登場人物は犯人と被害者、おまけの人位で
共通するのが「アリバイがある」と言う点。
そのアリバイをお嬢様がさくっと崩すのです。
それぞれのお話が有名なメルヘン、赤ずきんとか白雪姫になぞらえられていて
元のメルヘン自体に対する新解釈なんかもお嬢様が披露して下さいます。
個人的には、事件の話云々よりもメルヘンの新解釈部分が面白かったです。
どのお話も展開自体はワンパターンでドキドキはしませんが
ちょっと雑学的な面白さがありました。
ジャンプで言えば『こち亀』的な一冊だと思います。
お気に入り度:
★★★
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posted by ササキマコト