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ブラディ・マリーを、もう1杯(角川文庫)/喜多嶋隆
本の内容(Amazon.co.jpより引用):私がつくるカクテルは、特別な味がする。
なぜなら、〈人を愛する心〉をかくし味につかっているから…。
ハワイ、ワイキキ・ビーチに面したホテル。そのビーチサイドバーが私の仕事場だ。
沢田麻里。25歳。ホノルル生まれの日系五世。
得意なカクテルから〈ブラディ・麻里〉と呼ばれている。水彩絵具で塗ったようなビーチ。
人それぞれ持つさびしさの中に、ハワイの渇いた風が吹き抜けていく。
ひとりの女の子の青春の断片を海色に彩っていく、ちょっとホロ苦い恋愛&探偵ストーリー。
読んだ時期:
2010年1月7日。
レビューとか感想とか:
大事件が起こると言う訳ではありませんが、独特の雰囲気を持った小説です。
私は結構好き。
内容は、元警察な女性バーテンダーがビーチで起こってる軽犯罪の調査を
ボスに依頼されて独自に行う。・・うん、粗筋は本当にそんなそん。
起こった事件や出来事を楽しむ本と言うよりは、
その間に語られる人の心の機微や語られない行間を楽しむ本だと感じました。
マンガに例えると「バーテンダー」とか「ザ・シェフ」のような一冊です。
ビバ、ヒューマンドラマ。
ブラディ・マリーと言えば、昔あまりお酒に強くない友人と飲んでいた時の事。
彼は微妙に格好つけて「ブラッディマリー、ウォッカ抜き!」と頼もうとしました。
多分そうなんだと思います。推測するに。
実際には「ブラッディマリー、トマトジュース抜き!」と言う
中々にアグレッシブな注文をしていたので真相は分かりませんが。
でもあれですね。その日一番の兵(つわもの)は何も聞き返さずに
オーダー通りのカクテル?を用意したバーテンダーだと思います。
お気に入り度:
★★★
お仕事用Webサイト:

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posted by ササキマコト