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なぜカイシャのお偉方は司馬遼太郎が大好きなのか?―カイシャ人類学のススメ/春日直樹
本の内容(Amazon.co.jpより引用):“カイシャの謎”を解明する面白知的探検本
なぜ真夏でもスーツを着てネクタイをしめるのか?なぜ社員運動会や宴会をしたがるのか?
なぜ成果主義がうさんくさいのか?…etc.
「会社って、なんだかくだらないナ」と思いませんか……
会社はストレス主要発生源であると同時に、現代ビジネス文明社会最大のナゾだ。
しかし、今まで会社の人類史的ルーツは不問にされてきた。
気鋭の人類学者である著者は、面白Q&Aクイズと
「カイシャ=人類文化集積体テーマパーク」へのタイムトラベルガイドにより、
まさに目からウロコの“会社の正体”を解明する。
一読するだけで、会社の呪縛が解け、社内ストレスが癒され、
ハッピー会社生活の知恵が身に付く、不思議な知的探検の書。サラリーマン・OLばかりか、
フリーターやニート君にも絶対お勧め!
読んだ時期:
2010年5月25日。
レビューとか感想とか:
図書館で見つけてタイトルに惹かれて借りました。
そうそう、私も疑問だったんですよ。
司馬遼太郎に限らず歴史ものが好きな経営者の方が多いのが。
その問いの答えを得るべく借りてみた訳です。
結果から言えば少々残念な事になりました。
構成は「なぜカイシャのお偉方は司馬遼太郎が大好きなのか?」
「なぜカイシャの面接試験では、リクルートカットが求められるのか?」のように
10の疑問があげられており、それぞれに対する回答候補(選択式)、
著者による考察、その他何か色々と書いてありました。
正直、疑問に関しては興味を惹かれました。
どれも「言われてみれば確かに気になる」と思える問いになっています。
残念なのがそれに対する回答や根拠が非常に受け入れにくい物でした。
例えば選択式でa、b、cの選択を挙げていて、aは違う、bは違う、
だからcが正解。みたいな言い方がされる事が度々ありました。
かの有名なシャーロック・ホームズを引き合いに出して。
それを読んで旋毛が三つある私は「いや、a~c、全部違うんじゃね?」と
思ってしまう訳です。
ホームズさんが言ったらしい「全ての不可能を消去して最後に残ったものが
如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」ってセリフを
ちょっと都合よく解釈しすぎじゃないですかね?
と感じてしまい個人的にマイナス。
次に疑問に対する結論が納得出来ない物が多く更にマイナス。
最後には文体自体が何かムカつく。と言う人としてダメダメな理由により
理論的では無いですが生理的に受け付けない一冊となりました。
ちなみにタイトルになっている疑問に対する結論は
「戦争に興味があるから」だそうです。
私は全く共感できませんでしたが、その結論に共感できる
もしくは許容できる方であれば楽しめると思います。
そしてこの記事を書いてて気づいたのですが、私は
学者せんせーと呼ばれる人達の書いた本に対して
ハズレだと感じる率が高いようです。
お気に入り度:
★
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posted by ササキマコト