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暗黒館の殺人(上)(講談社ノベルス)/綾辻行人
◆本の内容(Amazon.co.jpより引用):九州の山深く、外界から隔絶された湖の小島に建つ異形の館―暗黒館。
光沢のない黒一色に塗られたこの浦登家の屋敷を、
当主の息子・玄児に招かれて訪れた学生・中也は、
“ダリアの日”の奇妙な宴に参加する。
その席上、怪しげな料理を饗された中也の身には何が?
続発する殺人事件の“無意味の意味”とは…?
十八年前に暗黒館で起こった殺人と不可思議な人間消失の謎を追ううち、
遂に玄児の口から語られる“ダリアの宴”の真実、そして恐るべき浦登家の秘密…。
いつ果てるとも知れぬ嵐の中、犯人の狂気はさらなる犠牲者を求め、
物語は哀しくも凄絶な破局へと突き進む!構想から完成まで、
八年の歳月を費した比類なき巨大建築。
◆読んだ時期:
2011年10月24日。
◆レビューとか感想とか:
綾辻行人さんの館シリーズです。
か~なり前に買ったのですがそのあまりの分厚さに躊躇し、
今日まで我が家の片隅で眠っていました。
昨日はLOWの日ってことで気合入れて読み始めたのですが・・ふぅ。
率直に言って雰囲気だけは館シリーズでした。
館という体裁は取っていますが、鹿谷門実別にいらないし、
暗黒館である必然性は感じないし、なんだかなーって感じです。
ついでに、ここまで分厚くする必要はあったのでしょうか?
ある意味シリーズ通しての大きな謎に触れていますし
集大成的に気合が入っているのも十分に伝わってくるのですが・・
面白い部分に差し掛かる前に物理的に読み疲れちゃいました。
ご老体にはきついわい。
意地だけで読み切った1300ページって感じです。
ただ凶器としての破壊力は館シリーズ随一だと思います。
さて、皆さんは敬称の殿様問題を御存じでしょうか。
ビジネス文書で相手の名前につける敬称を「様」にするか「殿」にするかです。
これは諸説様々、調べれば調べる程分からなくなります。
私が調べて比較的多かった意見はこちらφ(--)
(1)「殿」の方が「様」より敬意が低い。「殿」は目上から目下に出す時に使う。
(2)事務連絡や公的文書の場合は格の上下の区別なく「殿」。
(3)役職の後ろには「殿」、名前の後ろには「様」をつける。
(4)例外的に病院で患者のお名前関係は「殿」が多い。
※「様」は「お客さま」の意味合いとされるためだそーな。
個人的に(3)は間違いな気がするのですよね。
役職に敬称が含まれるんだからその後ろに敬称つける必要無いじゃんって気がします。
でもまぁ色々考え方はあると思います。
この問題は解釈の仕方で正解がいっぱいあるので意外と根深い問題です。
どれくらい根深いかと言うと「きのこたけのこ問題」と同じくらいです。
いや、ごめん。さすがに言い過ぎた。
「きのこたけのこ問題」ほど根深い問題は世の中にはそんなに無いですね。
話が逸れましたが皆さんは「様」派でしょうか?それとも「殿」派?
あるいは「状況によって使い分ける」派でしょうか?
参考までに私は「様」一択です。「殿」は絶対に使いません。
誰かに訊かれたら「様」付けとけって答えます。
と言いますのもね。
「『殿』の方が『様』より敬意が低い」って考える方が少なからずいるのです。
「ナナシノゴンベエ殿」とか言われるとムカっ!とする人もいるのです。
仮に相手が「『様』はそぐわない」と考える場面で「様」をつけてしまっても
「なんだ、こいつは日本語知らねーなー」と思われる程度で済みます。
でも「殿」付けてこじれると大変ですよ。
その時は恐らく相手「なんだ、この失礼な奴は」って思っているから。
解釈に齟齬があった場合にダメージが少ないのは「殿」より「様」だと思うのです。
なもんで私は敬称の殿様問題については基本「様」付けを推しています。
正しいかどーかはあんま大事じゃない気がするのですが如何でしょ?
◆お気に入り度:
★★
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posted by ササキマコト