マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

安達ヶ原の鬼密室(講談社文庫)/歌野晶午

本の内容(Amazon.co.jpより引用):
 太平洋戦争中、疎開先で家出した梶原兵吾(かじわらへいご)少年は
 疲れ果て倒れたところをある屋敷に運び込まれる。
 その夜、少年は窓から忍び入る”鬼”に遭遇してしまう。
 翌日から、虎の像の口にくわえられた死体をはじめ、
 屋敷内には7人もの死体が残された。
 50年の時を経て、「直観」探偵・八神一彦が真相を解明する!

レビューとか感想とか:
 おっ、歌野晶午さんの作品でまだ読んでないのあったか。
 「どーせ和風のホラー密室物ミステリーなんでしょ?」と思ったのですが
 ちょっとばかり毛色が違いました。
 子供が大事なものを井戸に落としちゃったお話、
 アメリカで起こった連続猟奇殺人事件のお話、
 終戦直前の鬼による殺人事件?のお話、
 金貸しの社長と愛人が転落死?したお話の4つが
 ごちゃまぜに登場します。
 一見無関係の4つの事件ですが、実はある一つのテーマで繋がっていて……。
 物語全体の構成には「なるほどなー!」と感心させられました。
 唐突に出てきた一見すると無関係のお話たち、
 実際に無関係なお話もありますが、
 それらはすべてあるテーマを魅せるためなのですね。
 ほっほー、なるほどなるほど。
 ……細かい部分のトリックがあんまりではないかね?(;´A`)
 特に「安達ヶ原の鬼密室」の眼鏡のあの人があーなったあれは
 ちとあんまりではないかと(-公-)
 「すべての謎を解明しよう!」的に意気込んで読むと
 最後にいらっとするかもしれません。
 適当な距離感を保って読めば楽しめると思います。

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

 さて、皆さんは三点リーダをご存知ですか?
 そーです。てんてんてんです。
 こんな奴(--)σ「…」
 えっ?知ってる?
 では小説書くとき三点リーダは偶数個で使うものだってのはご存知ですか?
 ×「…」
 ○「……」
 ×「………」
 ○「…………」
 なのだそーです。
 初めて知ったとき「ホントかょ!?Σ(´・д・`)」と思ったので
 それ以来本を読むときは注意して読んでいたのですが……ホントだった!
 2個とか4個だった!
 へ~……。
 すっげ~……。
 日常生活では大して役に立たないですね(--;

お気に入り度:
 ★★★


■お仕事用Webサイト
 ITの万屋 PCS - Piyopiyo Create Service

■マコトの書庫ブログ記事検索サイト
 Bookだなー

■ランダムでファジーなランキング?サイト
 らんだむふぁじーらんきんぐ?らふら

※恐らく携帯電話には対応しておりません。



-----
posted by ササキマコト