マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

彼女はもういない/西澤保彦

◆本の内容(Amazon.co.jpより引用)
母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。資産家の両親を亡くし、莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦は、すぐさま同学年の比奈岡奏絵の項を開いた。10年前、札幌在住だった彼女の連絡先が、今回は空欄であることを見て取ったその瞬間、彼は連続殺人鬼へと変貌した。誘拐、拉致、凌辱ビデオの撮影そして殺害。冷酷のかぎりを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか―。青春の淡い想いが、取り返しのつかないグロテスクな愛の暴走へと変わるR‐18ミステリ。

◆レビューとか感想とか
 「んがっ( ̄□ ̄;」ってなりました。んがっ。
 タイトルを見て甘酸っぱいラブロマンスかと予想していたのですが
 実際には甘酸っぱくないラブロマンスでした。熟れすぎて腐った感じ。
 良い意味で良いところがない作品です。
 東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』を不完全にして
 黒い方の歌野晶午さんとエログロを足したような印象を受けました。
 救いもない、主人公に魅力もない、スッキリ感もない。
 ぐっちゃり系の話が好きな方は楽しめると思います。
 タイトルだけは読み終わってから見返すと
 「なるほどね!」ってなりますけどね。
 基本的には身も蓋も無いお話です。
 一気読みしたけど「面白い」と言うと人格を疑われそうな作品でした。

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 さて、今日の話題は私のお仕事業界あるあるネタです。
 ある意味内輪ネタですが、お付き合いいただけたら幸いです。

 私のお仕事「パソコンぺちぺち叩く業」では
 開発工程がいくつかに分かれているのが普通です。
 そんでそれぞれの工程には呼び名がついています。
 一般的にはこんな感じかなφ(--)

 1.要件定義(RD工程)
 2.基本設計(UI工程)
 3.詳細設計(SS工程)
 4.プログラム設計(PS工程)
 5.プログラミング(PG工程)
 6.単体テスト(PT工程/UT工程)
 7.結合テスト(IT工程)
 8.システムテスト(ST工程)

 カッコ内は略称です。
 略称は諸説様々で、同じ略称でも会社によって違う工程を指す場合もあります。
 工程の分け方も会社によって微妙に違ったりしますが
 大体はこんな感じでしょう。
 てか今までいろんな会社のエンジニアの方と会話してきて
 噛み合わなかったことが無いので、
 フィーリングとしてはあっているはずです。
 後はその会社さんの文化次第。

 前振りが長くなりましたがこの工程の中の「SS工程」と「PS」工程。
 私は長年「なんでここだけ日本語なんだ(--?」と
 疑問に思っていたのです。

 SS→詳細設計(Shousai Sekkei)
 PS→プログラム設計(Program Sekkei)

 でしょ?
 なんで「Shousai」と「Sekkei」は日本語なんだべか(--?

 皆さんは何故だと思います?

 正解はこちらφ(--)

 SS→System Structure
 PS→Program Structure

 「Structure」は「構造」ってな意味の英語です。
 私の読み方が間違ってただけみたい(^^ゞ

 この業界多いんだよねー。
 無意味に横文字使ってカッコつけよーとする奴(-A-)

 自分の無知を棚に上げてただいま絶賛毒づき中でございます。 
 けっ(-A-)

 最後に余談の余談で念の為の補足ですが、
 この業界は元々国と国の間の垣根が低い業界です。
 人によっては海外のフォーラムでやり取りとか当たり前にしています。
 だから横文字が多くなること自体は仕方のない側面があると思うのです。
 特によく使う用語は英語を基準として覚えておいた方が
 翻訳の手間や意味を取り違う危険性が格段に減るので。

 だけどねー。
 日本国内で他の業界の日本人と話すときは別に日本語でいーんじゃね?
 誰も横文字使ったからって賢い奴とは思わんよ。
 むしろ煙に巻こうとしてるって受け取られるんじゃね?
 とか思ってたり(-。-)ぼそっ

◆お気に入り度
 ★★★

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posted by ササキマコト