マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

夢を売る男(幻冬舎文庫)/百田尚樹

◆本の内容


出版社の丸栄社は、世間に埋もれた才能を掘り起し、世の中に送り出すことを使命としている。……と言えば聞こえは良いが、実態は詐欺すれすれのあこぎな商売をしていた。夢を見るには金がかかるんだよ。敏腕編集長の牛河原は、そう語る。現代人の持つ欲望を掬い取って食い物にする、牛河原のビジネスとは一体?!……とか煽っておけば良いですかね。



◆感想


 最初に出てきた牛河原ってやつが、これまた悪そうなやつでしてね。
 あくどいし、下品だし、口は回るしで明らかに悪役です。
 ふむふむ、こいつが破滅していく話なのかな(--?

 ……と思ったら、主人公でした!Σ( ̄◇ ̄;

 あくどい中にも微かな矜持が見え隠れする牛河原さん。
 名言のような迷言のような牛河原さんの発言。
 明らかにぼったくっているんだけど、
 ギリギリで詐欺とは言い切れない気もする出版ビジネス。
 文字通り「夢を売る男」のお話でした。
 虚実織り交ぜて、中々に微妙なラインを攻めています。

 出版に関わっている方からすれば、一言言いたくなる内容かもしれませんけどね。
 私は他人事なので、娯楽として割り切って楽しめました。


◆お気に入り度


 星4つ:★★★★


◆日記とか雑談とか


 さて、人間というのは自分勝手な生き物ですね。

 私は以前「雨が多くてお散歩できない!」と愚痴めいたことを書きました。
 最近は「くそ暑くてお散歩できない!」と思う日々です。
 今日は雨が降っているのですが「涼しくて良い(*´ェ`*)」と感じています。
 恵みの雨ですね。雨、サイコー!

 人間というのは、自分勝手な生き物ですね。


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posted by ササキマコト