マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

迷路館の殺人(講談社文庫)/綾辻行人

本の内容(Amazon.co.jpより引用):

 奇怪な迷路の館に集合した4人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、
 惨劇が現実に起きた!
 完全な密室と化した地下の館で発生する連続殺人の不可解さと恐怖。
 逆転また逆転のスリルを味わった末に読者が到達する驚愕の結末は?
 気鋭が異色の構成で挑む野心的な長編本格ミステリー。


読んだ時期:

 2008年11月8日。


レビューとか感想とか:
 綾辻 行人さんの館シリーズ第三作目。
 「十角館の殺人」から順番に読んでった方が分かりやすいし楽しめます。
 内容の方は作中作。・・って何?って人いるかな。
 「はてしない物語」みたいに本の中に本が出てくるお話。
 その本の中に出てくる本を誰かが読んでるって設定で話が進みます。
 ん?まだ分からないですか?
 もっと投げやりに説明すると、昼寝する夢を見てるとでも思って下さい。
 夢の中で更に寝る。みたいな感じー。

 感想の方は→( ̄ー ̄)って感じでした。
 いつになく真剣に謎解きしたお陰か、あるいは
 綾辻 行人さんの作品に慣れてきたお陰か
 トリック他、8割方は分かりました。
 でも、館恒例のごにょごにょな仕掛けはズルイと思うんだよなぁ。。
 どうでしょ?読んだ事ある人。
 一部、なんとなーく腑に落ちない所もあったりしましたが
 普通に面白かったです。「水車館の殺人」よりは楽しめました。
 特に最後の方はこれでもかって位に、ごにょごにょしてます。
 イメージ的には

 A「必殺!マコトビーム!」
 B「甘い!マコトビーム返し!」
 A「やるな!マコトビーム返し破り!」
 B「なぬ!マコトビーム返し破り解除!」

 みたいな感じでしょうか。
 小学生のヒーローゴッコじゃないですが
 良くあそこまでごにょごにょトリックを詰め込んだと。

 相変わらず良く分からない紹介になってしまって恐縮ですが
 少なくとも後三作品はこんな本がストックしてあります。
 ミステリーの感想をネタバレ無しで書くのって
 実は書いている方も結構大変だったりするんですよね。
 分かった所は自慢したいし分からなかった所は悔しがりたいのに
 「どこの部分で」ってのが説明出来ないから。
 そんな訳で、若干不完全燃焼ながらも締めたいと思います。

 あっ、そうそう。
 たまに、意図的にネタバレしつつ
 アフィリエイト貼っている方がいますが
 犯人とトリックが分かったミステリーを
 わざわざ買う人っているのだろうか?
 書評とか読んで回ってて感じた素朴な疑問です。


お気に入り度:
 ★★★★






-----
posted by ササキマコト