マコトの書庫 ~ぼへぼへ自営業者の読書感想1000冊+α~

緋色の囁き(講談社文庫)/綾辻行人

本の内容(Amazon.co.jpより引用):

 魔女、魔女、魔女。名門女学校の恐怖。
 「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま1人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。
 その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。
 創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に
 自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。「囁き」シリーズ登場!!


読んだ時期:

 2009年3月19日。


レビューとか感想とか:
 綾辻 行人さんの囁きシリーズ第一作目。
 館シリーズとはまた違った雰囲気のある一冊です。
 内容ですが、舞台は全寮制の女子高です。
 全寮制の女子高とは言ってもただの女子高ではありません。
 朝あったら「ごきげんよう」、先輩とあったら「お姉さまぁ」
 有名人を見かけたら「ろさ・きねんしす様ぁ」とか
 何じゃそりゃ?みたいな事を言い出しかねない雰囲気の学校です。
 そんな中でぱったぱったと人が死んでいきます。
 ホラーです、間違いありません。
 ミステリーでは無いと思います。
 一応犯人は最後の最後まで明かされないのですが
 そんなものはおまけみたいなもんです。
 被害者が殺されるまでのドキドキ感、
 車に乗るんだけどエンジン掛からないみたいな
 そんなドキドキ感をハラハラしながら味わうのが
 正しい楽しみ方だと思います。

 まぁそんな話なんで本格ミステリを期待するとガッカリします。
 あまり謎解き的な物は期待しないと楽しめると思います。
 私は、夜中の2時頃に読んだせいか十二分に楽しめました。
 ちょっとした物音にビクビクしていたのは内緒です。


お気に入り度:
 ★★★★






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posted by ササキマコト