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スロウハイツの神様(上)(講談社ノベルス)/辻村深月
本の内容(Amazon.co.jpより引用):上巻:
ある快晴の日。人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ。
猟奇的なファンによる、小説を模倣した大量殺人。
この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが、
ある新聞記事をきっかけに見事復活を遂げる。
闇の底にいた彼を救ったもの、それは『コーキの天使』と名付けられた少女からの
百二十八通にも及ぶ手紙だった。事件から十年―。
売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせたコーキ。
しかし『スロウハイツ』の日々は、謎の少女・加々美莉々亜の出現により、
思わぬ方向へゆっくりと変化を始める…。
下巻:
『スロウハイツ』二〇二号室。そこには、わたしたちの神様が住んでいる。
人気作家チヨダ・コーキが暮らす『スロウハイツ』の住人たちは、平和な日々を送っていた。
新たな入居者、加々美莉々亜がくるまでは―。
コーキに急接近する莉々亜の存在が、不穏な空気を漂わせるなか、
突如判明した驚愕の事実。
赤羽環のプライドを脅かすこの事件は、どんな結末を迎えるのか…。
環を中心とした『スロウハイツ』の環は、激しい衝突と優しい修復を繰り返しながら、
それでもゆっくりと着実に自分たちなりの円を描いていく。
未成熟な卵たちが、ここを巣立つ時とは。
読んだ時期:
2009年3月17日。
レビューとか感想とか:
福島への道中で一気読みしました。辻村深月さんの小説です。
今まで読んだ限りの話ですが、この方の小説は、主人公が女性の場合
ほぼ確実に精神的に病んでいるか斜に構えて世の中を舐め腐っています。
私の場合それがどれだけ鼻につくかで、読んでいて何となく不愉快になるか
面白く読めるか変わっています。
今回はトキワ荘のオマージュ作品になっており、
主人公が複数人いる感じなので割と楽しく読めました。
内容は、ある理由で某アパート(スロウハイツ)に集まった住人達が
あんな事やこんな事でゴタゴタする話です。
住人は芸術家や芸術家の卵たちでそれぞれに個性を持っていて
それらが上手く絡んでいるな~と言う印象を受けました。
やっぱり主人公の女性は良くない意味で強烈な個性を持っていますが
不愉快に感じながらも一気に読み終えたので
それはそれでこの方の作品の魅力なのでしょう。
けなしながらも読んでる私はツンデレさんみたいですね。
べ、別にあんたの本なんて読みたい訳じゃないんだからねっ。
さて、私事で恐縮ですが昨晩実家から一通のメールが届きました。
「チチキタク、レンラクコウ」
帰宅かいっ!
まぁそれは冗談ですがお彼岸なのでお祖母ちゃん家に行くとの事。
そーいや私、確か10年以上顔を見せてないですしお祖母ちゃんも歳も歳だし
18切符も余ってるよな~。。と言う訳で急遽それに同行する事に決めました。
今から18切符の旅で行ってきます。
そんな私の実家は宮城県です。
我ながら良くやるもんだと呆れております。
お気に入り度:
★★★★
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posted by ササキマコト