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王国の崩壊(新潮文庫)/高杉良
本の内容(Amazon.co.jpより引用):創業三百年老舗中の老舗、丸越百貨店で、新社長の凄まじい独断専横がはじまった。
旧体制派の左遷、私情による役員人事、愛人との癒着、多額のリベート要求、
偽秘宝展、果ては公取委の勧告さえもはねつけ…。悪魔の王国と化した丸越は甦るのか。
実際の事件を題材に「悪のカリスマ」の滅びゆく様をリアルに描いた傑作経済長編。
巻末に佐高信氏との対談「カリスマ失墜の条件」を収録。
読んだ時期:
2009年6月4日。
レビューとか感想とか:
経済小説と呼ばれるジャンルみたいです。初めて読みました。
内容の方ですが、有名な三越事件を元にしたワンマン社長失脚までのお話です。
ふ~ん、って感じです。
個人的にはあまり読みやすい類の本だとは思いませんが
歴史小説とか好きな人であれば比較的面白く読めるのではないかと思います。
さて、話は変わりますが皆さんは「ステガノグラフィー」って知っていますか?
恥ずかしながら私は今の今まで知りませんでした。
「データ隠蔽技術の一つであり、データを他のデータに埋め込む技術のこと」らしいです。
勿論私が知っていた訳では無くウィキペディアさんの情報ですが。
お客さんから「『電子透かし』って奴で何か著作権が守れるらしいんだけど何?」とか
聞かれたので調べた結果行き着いた訳ですよ。ポルノグラフィティ。
もとい、ステガノグラフィー。
ちなみに『電子透かし』ってのはすっごいアバウトに説明すると、画像なんかに
文字とかを見えないように埋め込んでおく事です。
こんな感じで見た目の違いは全くありません。
ある決まった手順を行うと透かしの中身が見れる仕組みになっています。
なもんで、他のサイトなんかで「あれ?どっかで見た画像だなぁ?」とか思った時に
そこに自分の作った透かしが埋め込まれていれば、問答無用に
「人の画像パクったべ!ごーるぁ!!(#゚д゚)」と文句を言える訳です。
まぁそんな技術です。
『ステガノグラフィー』の応用例が『電子透かし』って感じです。
さて肝心の「電子透かしで著作権が守れるか?」ですが。。
個人的に、今の時点ではNoに近いと思っています。
勿論すっごいお金をかけて本格的にがっつり取り組めば
限りなくYesに近づける事も可能かとは思いますが、
専門的に取り組むので無ければ気休め程度に考えておいた方が良いでしょう。
基本的にこの手の物はイタチごっこなので。
不正な改ざんや透かしの除去等やってやれない事はありません。
今の時点で出来ないとしても将来的には出来るようになるでしょうし
逆に10年前には無理だと言われていた事が今ではあっさり出来ていたりします。
そんな感じなので、完璧を求める事は非常に難しいかと思います。
100%の仕組みを求めるよりも80%の仕組みを複数組み合わせて100%に近づける。
それがITを活用する上で上手くいく秘訣だと個人的には考えています。
「大丈夫なハズ!」では無く「駄目でも問題ない!」にしておきましょう。
パソコンさんも「壊れない」では無く「壊れても影響が少ない」ようにするのが大事です。
基本的にあいつらは繊細かつ我侭な奴らなので信じ過ぎちゃ駄目ですよ。
お気に入り度:
★★★
お仕事用Webサイト:

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posted by ササキマコト