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塔の断章(講談社文庫)/乾くるみ
本の内容(Amazon.co.jpより引用):作家・辰巳まるみが書いた小説『機械の森』。
そのゲーム化をはかるスタッフ8人が湖畔の別荘に集まった。その夜に悲劇が起こる。
社長令嬢の香織が別荘の尖塔から墜落死したのだ。
しかも彼女は妊娠していた。自殺なのか、それとも?
誰もが驚くジグソー・ミステリ、著者自身による解説を加えた「完全版」で登場!
読んだ時期:
2009年11月7日。
レビューとか感想とか:
読み終わった感想を一言で言うと「うわ~、好き嫌いが分かれそう」です。
内容の方を適当に一言で言うと「女性が塔から落ちた話」です。
読んだ方は分かると思うのですが、結構的確な説明だと自画自賛しております。
えぇ、あまりにも叙述トリック満載で何書いてもネタバレそうなんですよ。
雰囲気としては、ホラーっぽくなる前の綾辻行人さんの作品に近い印象を受けました。
緻密に計算されたトリックの為にあるトリック、もとい
トリックに合わせて物語が作られたように感じました。
最後のオチ、と言うか恐らく一番のメイントリックは面白かったです。
「へ~、なるほどねぇ。そーゆー事かぁ」ってなもんで。
ただ、そこに至るまで・・・長い!と言うか細かい!
良い意味で胡散臭い記述が多過ぎて、最後のオチに至るまでに
思考能力を使い果たしちゃった感じです。
その為、爽快感よりも「やっと辿り着いた~!」とか思っちゃいました。
うん、ぶっちゃけ登場人物もっと少なくて良かったです。
途中で考えるのだれちゃった。
伏線ハリまくり騙し要素多過ぎなある意味潔い一冊でした。
お気に入り度:
★★★
お仕事用Webサイト:

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posted by ササキマコト