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そして二人だけになった―UntilDeathDoUsPart(新潮文庫)/森博嗣
◆本の内容(Amazon.co.jpより引用):全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。
その内部に造られた「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間に科学者、
医師、建築家など6名が集まった。
プログラムの異常により、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、
次々と起こる殺人。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は…。
反転する世界、衝撃の結末。知的企みに満ちた森ワールド、ここに顕現。
◆読んだ時期:
2012年1月2日
◆レビューとか感想とか:
久しぶりに読んだ森博嗣さんの作品です。
この方の作品は、まさしく「理系ミステリ」と呼ぶのがピッタリです。
ある状況に対して不思議な事象を提示し、それをロジカルに回収する。
その提示の仕方と回収の鮮やかさが魅力でしょう。
逆に言えば、論理的に考えるのが苦手な人、
フィーリングで楽しみたい人には向かないと思います。
本書もそんな一冊でした。
内容は、閉鎖環境(シェルター)に集まった人間たちが次々に殺されるお話です。
生き残ったのは二人。
奇しくも生き残った二人は影武者として代理でやってきた人なのです。
ん?時代劇じゃないですよ。
弟がおにーちゃんの振りをして参加していたり、
双子の妹が姉の振りをしてお仕事していたりするのです。
ほんでまぁ自分がその二人のうちの片方だと想像してみて下さい。
もちろん自分は殺人なんかおかしていません。
それでは当然犯人は・・と考えるのが人情じゃないですか。
そしてそこからあれよあれよと怒涛の展開。
伏線と言ってしまって良いのかは分かりませんが、
物語を象徴するような話題が随所に散りばめられていて
節目節目で「なるほどねー」と感じさせられました。
パズルのピースがはまっていくような快感を得られると思います。
まぁ一ピース足りなくて完成しなかったようなもやもや感は残ったのですけどね。
あえてあの終わり方にすることで更に観測点を増やしたのだろうと
好意的に解釈しています。
さて、昨日は初売りを覗きに行ってきました。
ついでに買おうと思った物が一つあったのです。
結局眺めたのが商品だったのか人の波だったのかは微妙なところですが
取りあえず色々覗いてみましたよ。
ほんでもって、勢い余って衝動買いをしてしまいました。

と

「あー、仕事ができる人ってこーゆーの使ってそーだよなー」と
ぼへーっと眺めていたはずが、いつの間にか店員さんを呼んでいました。
あれ?いつの間に(--ヾ
ちなみに当初買おうと思っていたのは1冊100円くらいのノートでした。
ちょーど年が変わったので気分新たに新しいノートを使おうと思って足を運んだのが
そもそものきっかけだったりします。まぁ世の中そんなもんだ。
◆お気に入り度:
★★★★
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posted by ササキマコト