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ロートレック荘事件(新潮文庫)/筒井康隆
◆本の内容(Amazon.co.jpより引用):夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。
ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが…。
二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。一人また一人、美女が殺される。
邸内の人間の犯行か、アリバイを持たぬ者は、動機は。
推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。前人未到のメタ・ミステリー。
◆読んだ時期:
2012年1月14日。
◆レビューとか感想とか:
叙述ミステリーの面白いのを検索したときに、よく名前を見かけていたのですよ。
ずっと読んでみたいと思いつつ縁が無かったのですが、
自分へのご褒美としてネットで注文してしまいました。
さて、読んでみた感想ですが・・・まぁ確かにメタ・ミステリー。
ほんで、確かに仕掛けが分かってビックリ。
あー、妙に読みにくい文章だと思ったらそーゆーことだったのね。
ただ正直、話の展開自体はよくある殺人事件ものでしたし、
ハラハラどきどきしながら読めたかと言うと微妙です。
「殺戮にいたる病」を読んだときもこんな読後感だったなぁ。
個人的には「面白い」作品ではなく「上手い」作品だと感じました。
さて、最近無駄に多く見かけるようになった単語「ステマ」。
「ステルスマーケティング」の略だそうで、
「宣伝であることを明示せず、宣伝行為を行うこと」だそーな。
ふーん。
でもこんなの昔からありましたよね(--?
例えばYahoo!知恵袋で自作自演しつつURL貼り付けてるとか
文中リンクでAmazonのアフィリエイト張ってあるとか前からありました。
何故にこんなに急に話題になったんだべ(--?
そーいや「クラウド」のときもそうだったなぁ。
あれだって名前が急についただけで昔からあった概念です。
10年以上前にi-drive(愛銅鑼)とか使って遊んでた人もいるのではないでしょうか。
あれだってオンラインストレージですし、言ってしまえばクラウドですよ。
そーいや全然関係無いですがWeb2.0はどうなったのでしょうね。
結局何が言いたいかと言うと、この業界は新しい単語がぽこぽこ生まれます。
それこそ「ステマだろ」って思うような生まれ方もしてすぐ消えたりもします。
それらがすべて新しいとは限らないってなことです。
言葉の語感に踊らされないようにご注意下さい。
おまけで「クラウド」について。
最近のクラウドサービスと呼ばれているものは
データを外部(サービス提供者側)に置く形態が多いように見受けられます。
個人的には、これが昨今のセキュリティポリシーの風潮と
相反しているように思えてなりません。
USBメモリ挿しただけで始末書ものの世の中の風潮で、
データ丸ごと外部に保存するってどーなのよ?です。
もちろん局所的な例ではあります。
それでも時代の流れによっては一網打尽にされるリスクがあるので、
そこは意識して割り切っておいた方が良いと思います。
◆お気に入り度:
★★★
■お仕事用Webサイト
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posted by ササキマコト