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バスジャック/三崎亜記
◆本の内容(Amazon.co.jpより引用):あの『となり町戦争』に続く衝撃作!
話題のデビュー作に続く注目の第2作。
バスジャックブームの昨今、人々はこの新種の娯楽を求めて高速バスに殺到するが…。
表題作他、奇想あり抒情ありの多彩な筆致で描いた全7編を収録。
◆読んだ時期:
2012年4月18日
◆レビューとか感想とか:
「どっかで見たことある名前だなー」と思ったら
「となり町戦争」を書いた作家さんでした。
あー、あの独特の世界観を書いた人か。
本作もその独特の世界観は健在。
ちょっと心がほっこりしたり背筋が寒くなったりする短編集です。
それぞれの作品の間にはこれと言った共通点は無いのですが、
強いて言えば「あり得ない設定が溶け込んでいる世界」と言えるでしょうか。
バスジャックがブームとして浸透している世界だったり、
二階にドアを取り付けるのが常識の世界だったりで
世にも奇妙な物語的な雰囲気があります。
どちらかと言うと空気感を楽しむ話でストーリー自体は平坦なので、
波乱万丈な物語を期待するとガッカリするかもしれません。
最初の短編のオチにちょっと驚愕し、最後の短編のオチでしみじみするのが
正しい楽しみ方だと思います。
さて、最近友人と話していてちょっと首を傾げた一言があります。
それは「自営業だと好きに経費使えて良いねー」というもの。
お、おぉ、確かに間違ってはいないカモだけどなんか誤解してないっすか?(==;
経費だろーとなんだろーとそのお金は自分の財布から出ていくのですよ?
別に何かを書いてどっかに申請すれば使ったお金が戻ってくる訳ではありません。
例えば1万円の定期を買ってそれが経費扱いになると税金がちょろっと安くなる程度
(ただし定期代の1万円は自腹)だと思いねぇ。
がっぽがっぽ稼いでる人が利益を圧縮したくてガツガツお金使うならともかく
毎日細々と暮らしている私みたいな人が「経費だ経費だ~ヾ(≧▽≦)ノ」と調子こくと
あっという間にお金が足りなくなっちゃう訳です。
こいつはデンジャラス。
確かに「経費」という単語は魅惑の響きを持っていますが
その正体をきちんと見極めないと偉いこっちゃになっちゃいますよ。
その使ったお金が経費になろうとなるまいと、
「必要なもんに使って不必要なもんには使わない」
そんなシンプルな基準が一番楽だと思います、ハイ(´-ω-`)
◆お気に入り度:
★★★★
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posted by ササキマコト